2012.
05.03
Thu

建築年:明治42年(1909)11月    昭和53年に解体し、昭和54年に移築完成
所在地:富山県砺波市花園町1-78(砺波チューリップ公園内) TEL:0763-32-2339
構 造:木造2階 
設計施工:長岡平三(基本設計)、藤井助之焏(実施設計・監理)、松井角平(棟梁)
開 館:9~17:00(16:30までに入館)    入館料:無料
休 館:月曜日(祝日の場合は翌日)・第3日曜日・祝日・年末年始 
   
中越銀行2
 中越銀行は、岡本八平(中越鉄道・富山日報・立山酒造・出町電灯)、安念次左衛門(中越鉄道・衆議院議員)らの発起人により、明治27年創設。 その中越銀行本店が明治33年の大火により焼失した為、明治40年(1907)着工し、4万5千円の工費と2年の歳月をかけ完成しました。
創建時は黒漆喰・瓦屋根の土蔵造りでしたが、昭和5年に銅板葺き屋根に、昭和13年にタイル貼りに改修されております。
 その後、昭和18年に合併し北陸銀行出町支店として営業していましたが、昭和53年に砺波市に寄贈されて砺波チューリップ公園に移築し、昭和58年(1983)より「砺波郷土資料館」として公開されております。
 基本設計者の長岡平三は、明治32年に工手学校(現・工学院大学)を卒業し、富山の十二銀行(明治33)、金沢貯蓄銀行(明治40)などを設計。 西洋建築の知識がない藤井助之焏を実施設計者として起用する事に反対していました。 その藤井助之焏は、万延元年(1860)砺波生まれ、神社仏閣を手掛けた棟梁であり、富山県立農学校(現・南砺福野高校 巌浄閣)や、その他にも洋風建築を多く手掛けていました。
そして棟梁の松井角平は、のちに瑞泉寺太子堂を手掛けており、この建物は宮大工により造られた銀行といえるでしょう。
残念ながら訪問時に公開されていなかった金庫室の扉は、鋳物で有名な富山県高岡の鍛冶屋・二上松太郎が担当しましたが、竣工を見ることなく明治42年7月に亡くなりました。
 ちなみに、小樽には大正13年の中越銀行小樽支店の建物が現存しており、「銀の鐘1号館」というケーキ屋が営業しております。
中越銀行・内部
この銀行も吹き抜けになっており、窓を開ける為の通路がぐるりと廻る。2階の会議室は非公開。
中越銀行・天井
天井には昔の金唐革紙が残っている。
中越銀行・営業室
左:カウンター内側から見た様子。(現在は郷土資料の展示室) 当時はカウンター上を金網で仕切っていた。
右:金庫室やカウンター内部、2階に行くための扉。 左の窓には防火用引き戸の戸袋がある。
中越銀行・階段
左:表階段は幅広く、お客様や役員向けに豪華に造られている。 右:反対側の階段は職員用。
中越銀行・玄関天井
玄関・風除室の天井には、見事な漆喰彫刻が施されている。
砺波
4月末~5月始めには、チューリップフェア(入園料有料)が開催されている。※普段は無料
訪問時は、開花の遅れていた桜も満開だった。
中嶋家
園内にある旧 中嶋家(18C中頃) 式台を持つ格式のある農家。
昭和51年に文化財保護に関心のあった神田七次郎氏が、工事費用を全額負担して移築した。
中嶋家小間2
南東の角に2帖の小間を持つ珍しい形式。 囲炉裏ではボランティアさんが火をくべ守っている。

※詳しくはコチラ→【砺波チューリップ公園

【2012年4月 訪問】


スポンサーサイト
comment 0 trackback 0
back-to-top