2013.
03.24
Sun
所在地:京都府 京都市 東山区 四条大橋 東詰
建築年:昭和4年(1929)、平成3年(1991)大改修 完了
構 造:鉄筋コンクリート造 地上4階・地下1階建て (国の登録有形文化財)
TEL :075-561-1155
交 通:京阪・四条駅、阪急・河原町駅、市バスほか

南座
 京都の歌舞伎劇場として親しまれている南座が、「春の特別舞台体験」として、2013年3月16日~4月16日まで特別公開されました。
出雲の阿国が、慶長8年(1603)四条河原でかぶき踊りを創始して410年、その記念イベントとなります。
 訪れた日は当日券はありましたが、桜の時期や土日は、前売券を購入した方が無難でしょう。
まれに当日券が出ますが、それは開始時間まで現地で待ち、キャンセルが出た場合のみ発券という状態なので、当日券は期待しない方がよいでしょう。
まずは館内の散策や展示を楽しみ、集合時間になると1階席に通され、スリッパに履替えます。
そして、女性スタッフの案内で揚幕を抜けて、花道を通って舞台へ。
舞台に上がってみると、額の辺りにじんわりと照明の熱さを感じます。
 いよいよセリの体験が始まりました。廻り舞台を使って1回転、セリを使って上へ、奈落へと。
舞台に並ぶと緞帳が降り、再び緞帳が上がると、そこは真っ暗闇の会場。拍子木の合図とともに
パッと照明が当たる「チョンパ」が! 役者になった気分を味わえるという粋な演出もありました。
あっという間に時は過ぎ、花道を帰る時間となってしまいました。
 東京の国立劇場など、舞台は幾つか拝見させて頂きましたが、この様に実際にセリの体験ができた劇場は他にはありませんでした。
南座の舞台体験を目当てで、この機会に京都を訪れてみてはいかがでしょう。
 歌舞伎ミュージアムは2013年11月開催、来年以降も春・秋の定期開催を予定しているようですが、舞台体験の実施は未定です。
●春の特別舞台体験(歌舞伎ミュージアム観覧料込):有料
   1日数回開催・定員制・所要時間20分位
●歌舞伎ミュージアム :有料
   チケットはネットなどで購入可能です。   ※詳しくはコチラ⇒【南座
通路
左:ロビー                      右:階段。手摺の材質は人研ぎ(略)
舞台
 舞 台
桟敷席
 客 席                       1階の桟敷席
3階席
 3階席                       永久欠番の席は3階の8列目・左右2席。
体験
歌舞伎ミュージアム展示室。 乗り物や鳴り物を体験できる。
揚げ幕
左: 真ん中に覗き穴が有る揚幕。チャリーンという鈴の音と共に役者が登場。
右: 花道の迫り「スッポン」 ここから幽霊や妖怪が登場。
せり体験
舞台の迫り体験
セリ
上:迫りの床下      
下:奈落。  舞台の下は倉庫になっている。
黒御簾
左:黒御簾。 鳴物や唄・三味線など下座音楽の三角形の小部屋。
右:黒御簾の裏手の様子。
緞帳
 緞 帳                     緞帳の裏は、何度も大火に遭った南座ならでは。

 南座は、元和年間(1615~1623)官許された芝居小屋から始まった劇場。
京都には、興行を許された証の「櫓」を持つ小屋は7軒ありましたが、度重なる大火などで廃業し、明治26年に南座が最後の櫓となりました。
 南座は焼失する度に復興していましたが、明治39年に松竹の所有となり、大正2年(1913)の大改修後、昭和4年(1929)に現在のRC造に建て替えられました。
 昭和10年(1935)になると京都初の冷房装置が設置され、暑い京都の避暑地となりました。
その間も改修し維持されてきた建物は、平成2年3月に大改修が始まり、平成3年(1991)10月に新装開場となりました。

【2013年3月 訪問】

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2013.
03.10
Sun
所在地:秋田県仙北市角館町表町上丁1
建築年: 昭和10年(1935年)
構 造: 木造 一部2階建て
見 学: 9:00~16:30  無料
休 館: 12月~3月、貸切時など    TEL:0187-55-4188
交 通: JR角館駅~徒歩20分

石黒恵1
 この建物は、角館の平福記念美術館の隣にあり、「角館歴史塾」として2010年4月16日から一般公開されています。
武家屋敷・石黒家から歩いてスグの所にあり、江戸時代に分家した石黒家の昭和の建物です。
 建物は、千葉県に転居していた故・石黒 恵(ケイ)氏が、1999年5月に角館町に寄贈。
2009年10月から 5ヶ月の工期と、約 5900万円の予算をかけて修復されました。
外廻りは基礎や土台、屋根等は一新し、外壁等は傷みのない部材の一部を残して新材で修復。
内部は、設備類は新しくなったものの、建材の殆どは当時のままとなっているようです。
石黒恵2
左側に子供部屋。 広縁の奥に座敷がある。
石黒恵3
 先程の表玄関は、江戸時代なら式台のある客・主人用の玄関となる。
こちらは、女・子供・出入り業者が使う日常用の玄関。
昭和になっても、武家屋敷の名残りを感じる。
石黒恵・応接室窓
玄関入って左手にある応接室。 椅子座の形式だが、和風の要素を取り入れている。
石黒恵・座敷
1階の座敷
石黒恵・座敷明取り
座敷の床脇に、一風変わった下地窓を設け、堅苦しさをなくしている。
石黒恵・子供室
玄関入って右手にある子供部屋。 とても大事に育てられたよう。
石黒恵・子供室2
子供部屋の収納と飾り棚
石黒恵・仏間
左: 仏間。 神棚が同じ部屋にある事は珍しくない。 
右: 明り取りを設けるだけで床の間に光が入る。
石黒恵・浴室茶の間
左: 茶の間。 小さなガラス戸は、台所への受け渡し口。
右: 浴室には当時のタイルが残る。
石黒恵・台所
台所は殆どが新しくなった。
石黒恵・かまど
土間にあるカマド。 昭和時代の圧力釜が置いてある。


 近くにある石黒家の本家は、現存する角館武家屋敷の中で一番古く、格が高いと云われ、唯一、室内に上がれる建物です。 現在も子孫の方がこの屋敷を守り、観光客の案内もしています。
 石黒家は勘左衛門直起を初代とし、佐竹義隣に仕えて勘定役となりました。
嘉永6年(1853)8代目当主が、蓮沼七左衛門邸を買取り、現在の屋敷となっています。
 石黒家は代々、佐竹家の御伴として江戸へ参り、学問にも秀で、本家の先代・石黒直次氏は、2005年の選挙により仙北市・初代市長となった家柄です。

 ※詳しくはコチラ→【角館 武家屋敷

【2011年7月 訪問】


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