2012.
02.12
Sun
建築年:大正9年(1920年)
所在地:小田原市板橋913 
構 造:木造,地上2階+地下1階
山月
 箱根板橋駅~581m(小田原駅~車で5分)小高い林の中にこの建物はあります。 門を入ってしばらく歩くと、手入れのされていないアプローチまわりに、大きな石灯籠や滝があったと思われる石組みなど、かつての庭園の名残が垣間見えます。 当時の日常用玄関は裏手にある小さな玄関で、海側の良い方向にあります。
現在は、「山月」という割烹旅館で、昼にはソバ定食や甘味を大広間でいただく事もできます。
(11:30~16:00) これは予約が必要ですが、食事後は見学も可能。
【山月】 株式会社 三平 
 現在は閉鎖中
山月・サロン2
海側の玄関正面にある部屋。欄間には松の彫刻。
山月・サロン1
造りは和風なのだが、飾り棚の高さから椅子を置いた部屋だという事がわかる。
山月・サロン天井
この部屋は格天井でありながら、網代を貼って遊び心を見せている
山月・地下
左:階段横のガラス戸の奥は電話室    右:物入れの床下は地下への入口
山月・1階1
玄関横にある和室:大きな床の間に布団を敷き、介護をしやすくしたという。
山月・2階部屋
2階の仏間:三井高棟邸の仏間も私的空間の2階にあった。地袋の杉戸に蓮の高蒔絵を施す。
中央の紐は電気のプルスイッチ。旅館時代の物だが寝ながら引っ張ろうというため異常に長い。
山月・2階杉戸1
仏間入口の杉戸には貝の象嵌が貼られ、とても華やか。 小川破笠の作
山月・2階座敷2
2階の隣りの部屋には炉が切られ、茶を楽しめるようになっている。
山月・扉
左:2階トイレ戸    中:玄関ホールの内扉     右:1階サロンの襖戸
山月・庭石
由来のありそうな庭の踏石
山月・天井1
海側の玄関脇にある大広間の天井には、雀と蝶の透かし彫り。

 大倉喜八郎は、越後の新発田出身で丁稚奉公として江戸に上京。 慶応3年に鉄砲店を開業してから、戦争により財を成します。 明治6年には大倉組商会という貿易会社を、明治26年には大倉土木組(のちの大成建設)を創業。 財閥として男爵の称号を得ます。 鹿鳴館の施工の他、帝国ホテルの経営、ホテルオークラの創業と、ホテル王としても有名です。
 晩年は、大倉商業学校(現・東京経済大学)や、収集品を展示した大倉集古館(ホテルオークラ前,設計:伊東忠太)を創設。
冬は暖かく夏は涼しいこの地で老後を過すために、別邸「共寿亭」を建てました。
 目の前には、旧・山県有朋別邸「古稀庵跡」もあり、あいおいニッセイ同和損保小田原研修所ですが、日曜日10~16:00¥100で一般の方も庭を見学可能です。

 ※誠に残念ながら、現在この共寿亭は閉鎖されております。

【2011年11月 訪問】

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