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2018.
09.02
Sun
浅間山
 堀辰雄や立原道造らがこよなく愛した信濃追分。
江戸時代、北国街道と中仙道の合流地点として大いに栄えた追分宿があった。
信濃追分駅
◆信濃追分駅
国鉄/JRの駅であったが、新幹線開通により信越本線は無くなり、しなの鉄道の駅となった。
現在は無人駅だが、別冊.暮しの手帖『あたらさん(休刊中)』の編集室があり、信濃追分駅を管理している。
追分宿まで徒歩30分程あるので軽井沢町コミュニティバスに乗り、「追分昇進橋」か「追分公民館」バス停で降りると良いだろう。
浅間神社
浅間神社(あさまじんじゃ)
由緒書きによると、明治元年に浅間山が鳴動し、翌年に度々噴火。 心配した住民が県知事に上申し、勅祭が執り行われた。 
本殿は室町時代のものと云われるが、柱などは交換されており、天明8年(1788)の棟札が見受けられるとの事。
御影用水の上堰
御影用水の上堰:佐久平の地を潤す灌漑用として、江戸初期に掘削された。
御影用水の源流は2つあり、上堰は千ヶ滝、下堰は白糸の滝を水源としている。
浅間神社前の水流は上堰だが追分宿には下堰もあり、各旅籠はその水を引込み、台所や風呂場で使っていたようである。
堀辰雄邸
堀辰雄文学記念館:軽井沢町大字追分662  TEL:0267-45-2050
【開館】9~ 17:00 (入館は16:30迄) 【休館】水曜(祝日の場合は開館,7/15~10/31無休)・年末年始
昭和26年この地に新築し、亡くなるまで暮らした家が残る
堀辰雄邸・書斎
掛け軸「雨過山如洗」は川端康成から新築祝いとして贈られたもの
堀辰雄邸2
左:書庫を新築して蔵書の並べ方を妻に指示していたが、完成を見る事なく他界した
右:机や椅子は堀辰雄がデザインした
旧 油屋
旧 油屋(文化磁場油や):軽井沢町大字追分607
 江戸時代に脇本陣であった油屋は一二を争う大旅籠屋であった。 明治5年の芸娼妓解放令以降は旅館となり、堀辰雄・立原道造らが訪れる静かな宿となっていたが、昭和12年(1937)隣家の出火で類焼し、翌年に現在地へ移転し再建された。
近年になり旅館閉業で解体の危機が訪れたが、平成24年に「油やプロジェクト」が開始され、修復・改装して再生した。
【営業】4月下旬~11月初の11~17時(GW/夏季を除く火・水は定休日) TEL:0267-31-6511
※内部の様子はコチラ⇒【旧 油屋
追分コロニー
追分コロニー:軽井沢町大字追分612(旧 油屋の東隣)
江戸時代の旅籠『柳屋』が2006年に再建され、その建物を借りて古本屋を営むご夫婦は、旧油屋を再生した油やプロジェクトの創設者でもある。
【営業】12時~夕暮れ迄(4~10月:木曜~日曜日、11~12月:週末+祝日のみ) TEL:0267-46-8088
※詳しくはコチラ⇒【追分コロニー
追分コロニー裏
追分コロニーの裏にある貯水池:御影用水の上堰から水を引込み、旅籠『柳屋』で使ったのだろうか。
亀田屋1
旧 亀田屋:軽井沢町大字追分604-2
現在、亀田屋商店 と 布来籠工房ままごと屋(TEL:0267-45-4008)が営業
亀田屋2
旧 亀田屋は追分宿でよく見られた建物の特徴が残る
追分宿本陣跡
本陣跡(土屋市左衛門邸) ※建物は現存せず
江戸時代は参勤交代の大名が泊まり、明治11年に天皇の行在所にもなったが、明治26年の信越線開通後は宿場町が衰退していった。
追分宿本陣の裏門
本陣の裏門(天保2年)
御代田町の内堀邸に移築されていた裏門が平成17年に軽井沢町に寄贈され、堀辰雄文学記念館の前に移築された。
追分公民館
追分公民館
こちらが地元住民と別荘会の寄付により建設されたという、武 基雄が設計した追分区集会所か?
武 基雄(1910-2005)は早稲田大学卒業後、石本喜久治建築事務所に勤め、立原道造と同期であった。
看板の書は、追分宿三浦屋の子孫で女流書家・稲垣黄鶴によるもの。
津軽屋1
◆枡形の茶屋(茶屋本陣)旧 津軽屋 
江戸時代は旅人の休憩所であり、大勢の客がある時は土間の端に寄せておいた炉付き縁台2つを出した。
奥や2階に座敷があり、待合としても使われたというが、改築(建替え?)されている。
津軽屋2
津軽屋の漆喰看板
追分宿は西側だけ枡形(折れ曲がった街道)があり、石垣で押えた芝土手に木戸が設けられたと云われる。
追分宿の分去れ
追分宿の分去れ(左:中仙道,右:北国街道)
石造物群 …鳥獣供養塔.勢至菩薩(勢至立像),廻国塔(文字塔),勢至菩薩(勢至立像),子育地蔵(子育座像),伊勢講供養塔(常夜燈),子育地蔵台石(道標銘),歌碑(森羅亭萬象の歌碑),道標,道祖神
追分・子育地蔵
子育地蔵(子育座像)
上の台座には各地までの距離、下の台座には願主名、善光寺銅佛地蔵建立と刻まれているが、ぬれ仏と何か関係があるのだろうか? 

【参考文献】
「食売女」岩井伝重 著 1968
「軽井沢町・御代田町文化財マップ」長野県東信教育事務所 2015 

【2017年9月 訪問】

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